高み見据え、挑戦始まる=大の里に新たな自覚―大相撲秋場所
白星で締めくくることはできなかった。大の里はもろ手で来た阿炎の引き技に屈したものの、「やっと終わった。いい15日間」。2度目の賜杯獲得を遂げ、大関昇進は決定的に。その表情には、充実感が見て取れた。
重圧と闘いながら、初日から持ち前の馬力を発揮。12勝で初優勝を果たした5月の夏場所を上回る13勝を挙げた。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から、前回より高いレベルの優勝を求められていた中、「親方が喜んでくれたらうれしい」。満足そうに言った。
番付編成を預かる審判部の高田川部長(元関脇安芸乃島)は「圧倒的なパワーがあった」と高評価。立ち合いの破壊力だけではない。9勝どまりだった先場所を踏まえ、左からの攻めを磨いた。「高みを目指して頑張りたい」と大の里。その強さには、しっかりとした裏付けがある。
入門したばかりの頃、「日本中から応援してもらえる関取になりたい」と明快に言った。看板力士となる今、「強いお相撲さんになれるように日々頑張りたい」と誓う。目指すものは変わり、新たな自覚が芽生えた。いまだちょんまげ頭のまま。最高位へ、24歳の大器の挑戦が始まる。
[時事通信社]
最新ニュース
-
岩手で震度3
-
中日・藤嶋選手が確定申告体験 名古屋市
-
「黄金時代の始まり」宣言=トランプ米大統領が就任―「米国第一」再び、国境・エネルギー政策を大転換
-
浅野は途中出場=スペイン・サッカー
-
パリ協定離脱、EV普及策撤回=石油増産で物価引き下げ―トランプ氏
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕