日本、後半は防戦一方=収穫もあった準優勝―パシフィック杯ラグビー
昨年のワールドカップ(W杯)8強のフィジー。世代交代を進める日本は、この強豪を相手に前半は誇れる戦いを見せた。
「スピードとフィジカリティーで自分たちのラグビーが通用することを見せたい」と話していたジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)。連続攻撃を仕掛け、前半20分に個人技で抜け出したライリーがトライ。その後にフッカー原田の一時退場で1人少なくなったが、その間は失点をしなかった。
ただ、後半途中から実力差が如実に現れた。独特なリズムで仕掛けてくるフィジーのパス攻撃を受けて防戦一方となり、4トライを奪われた。SO立川は「後半はフィジーの一人ひとりの強さを受けてしまった」。
それでも、旗印に掲げる「超速ラグビー」は大会を通じて形になってきている。SOとFBをこなす李承信やSH藤原といった成長著しいバックス陣が機能し、攻撃にめりはりが生まれた。
9年前のW杯を経験している34歳の立川は「一試合一試合、成長できたと思う。そこをベースに次につなげていきたい」。ジョーンズHCが復帰してから初のタイトルに届かなかったのは悔やまれるが、着実な進歩を感じさせる大会でもあった。
[時事通信社]
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