「改革派」の自負今も=河野太郎デジタル相―自民党総裁候補が走る
「改革をやり遂げてきた実績と豊富な経験は一番抜きんでている」。自民党総裁選が告示された12日朝、記者団にこう宣言した。前回総裁選で共闘した小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長はライバルに転じ、首相への道のりは険しさを増す。
外相や防衛相など閣僚経験は華々しいが、最近の世論調査でかつての人気に陰りも。「改革の先頭に立つたびに批判の風にさらされた」。新型コロナウイルスワクチン接種やマイナンバーカードの普及に取り組んだ「代償」として気にかけない。
「裏金事件」後も唯一存続する麻生派に在籍し、派閥を基盤に戦う。脱原発の持論も封印した。政治家としての成長とみる向きもあり、出陣式には麻生太郎副総裁も姿を見せた。一方で、派内からは「失うものも大きい」(重鎮)との声も漏れる。
「日本人独特の『ゼロリスク』。リスクがありそうなものを最初から遮断すると技術の進歩はない」。15日に群馬県高崎市を訪れた際、エストニアの自動運転技術を引き合いに出しながらこう訴えた。「改革派」の自負を胸に戦う。
[時事通信社]
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