2024-09-19 11:51経済

個人金融資産、2212兆円=6月末、過去最高更新―日銀

6月末時点の個人金融資産残高の推移

 日銀が19日発表した2024年4~6月期の資金循環統計(速報)によると、個人(家計部門)が保有する金融資産の残高は6月末時点で前年同月末比4.6%増の2212兆円だった。株価の上昇を背景に、株式や投資信託の残高が増加。6四半期連続で過去最高を更新した。一方、日銀による国債(国庫短期証券を除く)の保有割合は53.21%と、3四半期連続で減少した。
 個人金融資産の内訳は、株式等が15.6%増の301兆円、投資信託が27.1%増の128兆円。日経平均株価は3月に史上初めて4万円の大台に乗せた後も高値圏で推移しており、いずれも過去最高となった。現金・預金は0.8%増の1127兆円、保険は円安進行で、外貨建て保険の残高が押し上げられ、0.6%増の384兆円だった。 
 国債発行残高1061兆円のうち、日銀の保有は564兆円となった。日銀は8月から国債買い入れを段階的に減らす「量的引き締め」に着手しており、保有残高は縮小していく見通しだ。
 金融機関を除く民間企業の金融資産も、11.9%増の1559兆円と過去最高を更新した。

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