景気判断、据え置き=9月経済報告、企業収益や投資堅調
政府は18日公表した9月の月例経済報告で、国内の景気判断を2カ月連続で「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とした。物価高の影響で消費者マインドの回復には足踏みが見られるが、企業収益や設備投資は引き続き堅調に推移していると判断した。
項目別では、倒産件数を「増加が見られる」から「このところ増勢が鈍化している」に上方修正した。新型コロナウイルス禍に対応した資金繰り支援策の縮小に伴う倒産の増加が一服した。国内企業物価は、銅価格の国際的な下落に加え、対ドルでの円高進行に伴う輸入物価の下落も踏まえ、「緩やかに上昇している」から「このところ上昇テンポが鈍化している」に表現を修正した。
海外経済は「一部の地域において足踏みが見られるものの、持ち直している」との判断を維持した。ただ、国・地域別ではユーロ圏を下方修正。ドイツの輸出が停滞し、設備投資の動きも弱いことを踏まえた。
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