全米ジュニアで単複制覇=高室、パラ2冠目標に―車いすテニス
【ニューヨーク時事】パリ・パラリンピックでの車いすテニス日本勢のメダルラッシュと同じ頃、ニューヨークで行われた全米オープン車いすテニスのジュニア部門でも日本選手が活躍した。来月で18歳になる高室侑舞(SBCメディカルグループ)が女子シングルスで優勝し、岡野莉央(愛知・東邦高)と組んだダブルスも制して2冠に輝いた。
シングルス決勝ではブラジル選手の攻撃的なプレーに押されて第1セットを先取されたが、その後は「自分から攻めていく」と強気を心掛けて逆転。準優勝だった2年前からの成長を示した。パリでは30歳の上地結衣(三井住友銀行)が女子単複2冠の快挙。高室も「上地選手のように」と発奮して2種目を戦い抜いた。
高室の姉の冴綺(スタートライン)も車いすテニスの選手で、パラリンピックは東京、パリ両大会に出場した。パリの男子シングルスで金メダルに輝いた18歳の小田凱人(東海理化)は高室と同学年。自身も4年後は最高峰の舞台に立つつもりだ。「ロサンゼルス・パラリンピックで金メダルを単複とも取れるように頑張りたい」。ニューヨークで獲得した二つのタイトルが、ロスに向けた出発点になった。
[時事通信社]
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