江村、堂々と楽しく=4年後へ第一歩―全日本フェンシング
鋭く踏み込んで得点を奪ったかと思えば、相手の攻撃をかわして素早く反撃を決める。自在の戦いぶりで、圧倒的な強さを堂々と見せつけた。女子サーブルで4度目の日本一に輝いた江村は「ワクワクして、楽しんで戦えた」と晴れやかに笑った。
準々決勝では高嶋、準決勝では尾崎と、パリ五輪の団体で一緒に戦った仲間を撃破。決勝は序盤の7連続得点でペースをつかみ、危なげなく勝ち切った。五輪から1カ月余りでの全日本。調整不足で苦戦する代表選手も少なくなかった中、「休み過ぎないように調整していた」。トレーニングを続けた成果が表れた。
日本選手団の旗手を務めたパリ五輪は団体で銅メダルを獲得したものの、個人は3回戦敗退。大会を通して状態が上がらず、つらかった思い出が残った。
「楽しんだ方が強いというのを、再確認したかった」。のびのび戦って立った頂点。「これが私の理想。こういうプレーを安定して続けたい」。揺らいだ自信を取り戻し、リベンジを誓う4年後に向けての新たな第一歩を踏み出した。
[時事通信社]
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