2024-09-11 22:58スポーツ

日本ハム、接戦で勝負強さ=レイエスが劇的アーチ―プロ野球

延長11回、サヨナラのソロ本塁打を放ち、祝福される日本ハムのレイエス(中央)=11日、エスコンF

 会心の当たりが左中間席に吸い込まれると、日本ハムナインがベンチを飛び出した。同点の延長十一回にレイエスが豪快なアーチを架け、2試合連続のサヨナラ勝利。今季、何度も接戦を制してきたチームはこの日も勝負強さを見せた。
 六回までわずか1安打。七回に水谷の2ランで均衡を破ったものの、直後に追い付かれてそのまま延長戦へ。九、十回と得点圏に走者を置きながら試合を決め切れなかったが、好調のチームを引っ張る長距離砲が一発で試合を終わらせた。
 1死走者なしで打席に立ち、2球目をフルスイング。本塁打を確信してゆっくりと一塁へ歩きだし、本塁に戻ると仲間から手荒い祝福を受けた。「万波に『俺が決める』と話していた。結果、そうなってよかった」。8月の月間最優秀選手に選ばれた来日1年目の29歳は、胸を張った。
 チームは夏場から好調を維持し、9月はこれで3度目のサヨナラ勝ち。劣勢でも、何かを起こす期待感が漂っている。新庄監督は球団を通じ、「選手たちには感謝し切れない。みんなに聞いてあげて」とコメント。好内容の試合では取材に応じないのが指揮官のやり方。劇的な勝利に満足した様子で球場を引き揚げた。 
[時事通信社]

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