吉田氏推薦人、野田氏に投票?=立民代表選、「茶番」批判も
立憲民主党代表選(23日投開票)で吉田晴美衆院議員(52)が届け出た推薦人に、競争相手であるはずの野田佳彦元首相(67)に近い議員が複数含まれており、その投票先に注目が集まっている。党の多様性アピールのため「若手・女性の立候補が不可欠」と判断して名を連ねたものの、実際の行動次第では「茶番」との指摘も受けそうだ。
吉田氏の推薦人21人のうち野田氏に近いのは玄葉光一郎元外相、奥野総一郎役員室長、小西洋之参院議員、谷田川元・衆院議員ら。奥野、小西、谷田川3氏は8月、野田氏に直接出馬要請した。野田氏と同じく千葉県を地盤とし、野田グループ「花斉会」のメンバーでもある。
玄葉氏は自身のフェイスブックで野田氏支持を明言した上で、吉田氏の推薦人となった理由を「代表選の構図全体を考えた」と説明。野田氏を推しながら吉田氏推薦人となった別の議員も取材に「議論活性化のため、大局的に判断した」と語った。
野田氏は10日のBSフジ番組で「自民党(の党総裁選候補)がいっぱい出る中で、活気ある代表選にしたいと言い続けてきた」と強調。「弟のような連中がおもんぱかって貢献しようと思ったのだろう」と述べた。
出馬には20人以上の推薦人が必要。党内基盤がない吉田氏にとっては「他陣営」から借りる必要があったが、安易な名義貸しは推薦人制度の「形骸化」にもつながりかねない。岡田克也幹事長は10日の記者会見で「推薦人になることは重いことだ」と指摘、慎重な行動を取るよう求めた。
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