侵攻の「主目的」はドンバス占領、越境攻撃で達成容易に プーチン氏
【モスクワAFP=時事】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は5日、開始から2年半以上が経過するウクライナ侵攻の主目的は東部ドンバス地方の占領であり、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃によって達成しやすくなったと主張した。≪写真はロシア・ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムに出席するウラジーミル・プーチン大統領。スプートニク提供≫
プーチン氏はウクライナ軍が8月にロシア軍の不意を突く形で開始した越境攻撃について、ロシア軍のウクライナ国内での進撃を鈍らせることはできなかったと強調した。
同氏は極東ウラジオストクで開催中の東方経済フォーラム(EEF)で、「(クルスク州における)敵の目的は、われわれを焦らせ不安に陥れ、部隊を配転させ、われわれが解放を主目的するドンバスをはじめとする重要な地域でのわが軍の攻勢を阻止することだった」と述べた。
ロシアは、ドンバス地方を含むウクライナ東部・南部の4州を自国領だと主張している。
ロシア軍は今夏、大きく前進。東部ドネツク州の要衝ポクロウシクまで約10キロに迫っている。ポクロウシクはウクライナ東部の重要な物流拠点で、すでに多くの住民が避難している。
プーチン氏は、ウクライナがクルスク州に「十二分に準備された部隊」を投入したおかげで、ドンバス地方におけるロシア軍の進軍速度が上がったと主張。
「敵(ウクライナ)は重要な地域で自ら弱体化し、わが軍は攻撃作戦を加速させた」と主張した。
プーチン氏はさらに、ロシア軍はクルスク州で約1か月にわたって町村を占領しているウクライナ軍を駆逐し始めたとも主張。「わが軍は戦況を安定させ、領内から(敵を)徐々に追い出し始めた」と述べた。
AFPはプーチン氏の主張について、独自に検証できていない。【翻訳編集AFPBBNews】
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