初戦の呪縛解く圧勝=7ゴールの順調な船出―サッカーW杯予選
初戦の難しさは、痛いほど分かっている。アジア最終予選では過去2大会とも敗れ、今年のアジア・カップも格下に薄氷の勝利。森保監督は「選手たちが過去の苦い経験を生かして、本当にいい準備をしてくれた」。今回は7ゴールも奪って力の差をしっかり示した。
指揮官は6月の2試合で確かな手応えを得た3バックを選択した。4バックの中国に対し、最大5人が最前線に並び、三笘と堂安の幅を生かしながら、中央では久保と南野が自在に動き回って、相手をかく乱。「90分を通して、いい試合運びができた」と南野。主導権は手放さなかった。
サイドを起点にして3点を先取。前半12分の先制点は、久保のクロスから獲得したCKを遠藤が頭でズドン。2点目は、右の堂安から反対の三笘へ送って再び頭で加点。後半には南野が2ゴール。左の深いエリアを突いて個人技で決めると、今度は中央からも沈めた。
ともに5点を奪った6月に続くゴールラッシュ。攻撃と戦術の幅を広げる当時の「テスト」に不在だった三笘や伊東らを加えて、最終予選の舞台でも継続して強化できたのは大きい。
初戦の呪縛を解く圧勝。「みんな意識し過ぎていなかった。気にせずいつも通り準備していた。緊張感を持って準備できたのはよかった」と主将の遠藤。「優勝」を目指す8度目のW杯へ向けて、順調に船出した。
[時事通信社]
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