ガザ境界「脅威ではない」=イスラエル前国防相が首相批判
【カイロ時事】イスラエルの戦時内閣メンバーだったガンツ前国防相は3日、記者会見し、パレスチナ自治区ガザ南部の対エジプト境界地帯から軍部隊を撤収しても「イスラエルの存続に関わる脅威」にはならないと語り、駐留継続に固執するネタニヤフ首相を非難した。その上で、人質解放のためイスラム組織ハマスと停戦で合意すべきだと訴えた。イスラエルのメディアが伝えた。
境界地帯は「フィラデルフィ回廊」と呼ばれ、ハマスの武器密輸経路とされる。ネタニヤフ氏は2日の記者会見で、回廊への軍の駐留継続を改めて表明。ハマスは部隊の完全撤退を求め、人質解放と停戦を巡る交渉が停滞する理由になっている。
ガンツ氏は、治安当局が回廊の地下トンネルを遮断するための計画を立てているが、ネタニヤフ氏が進めようとしないと指摘。ガザでの戦闘から、イスラエル北部で交戦が続くレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラをにらんだ作戦に焦点を移すべきだと主張した。
[時事通信社]
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