ネタニヤフ氏、人質死亡で謝罪も「譲歩」拒否 バイデン氏は不満表明
【エルサレムFP=時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2日の記者会見で、パレスチナ自治区ガザ地区で人質6人の遺体が見つかったことを謝罪しつつも、イスラム組織ハマスとの停戦交渉での「譲歩」を拒否する姿勢を重ねて強調した。一方、ジョー・バイデン米大統領は、ネタニヤフ氏は人質解放に十分に取り組んでいないとの考えを示した。≪写真は、テルアビブで、イスラム組織ハマスに捕らわれている人質の救出などを求める抗議活動の参加者と警察官≫
ネタニヤフ氏は、「(人質6人を)生きて連れ戻せなかったことについて許しを請いたい」と語った。6人は「後頭部を撃たれていた」とし、交渉で「譲歩」すべきだとの議論を一蹴した。
また、イスラエルとしては、ガザ南部とエジプトとの間の緩衝地帯「フィラデルフィ回廊」を掌握し続ける必要があると主張した。
バイデン氏は首都ワシントンで、停戦に向けカタール、エジプト両国の担当者と共に折衝に当たっている米当局者と面会。ホワイトハウスによると、バイデン氏は人質が殺害されたことに「動揺と怒り」を表明した。
ネタニヤフ氏が人質解放に向け十分な取り組みをしていると思うかとの記者団の質問に対しては、「ノー」と答えた。
一方、英国もこの日、重大な国際人道法違反行為に使用される「明確なリスク」があるとして、一部兵器の対イスラエル輸出停止を発表するなど、ネタニヤフ政権への圧力は高まっている。【翻訳編集AFPBBNews】
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