DNAデータ、二審も抹消命令=無罪男性巡り、国の保有認めず―名古屋高裁
暴行罪に問われ無罪判決が確定した男性が、逮捕時に採取されたDNA型と指紋、顔写真のデータ抹消などを求めた訴訟の控訴審判決が30日、名古屋高裁であった。長谷川恭弘裁判長は、一審名古屋地裁判決に続き、データを抹消するよう国に命じた。
長谷川裁判長は「国民は、公権力からDNA型などのデータをみだりに取得されない自由だけでなく、保有、利用されない自由を有している」と指摘。国側は、男性のDNA型などのデータを保有できる具体的な理由について立証しておらず、抹消が認められると結論付けた。
判決などによると、原告の奥田恭正さん(67)は、自宅前のマンション建築に反対する運動のリーダーだった2016年10月、工事現場の監督を突き飛ばしたなどとして逮捕された。18年2月に名古屋地裁で無罪判決を言い渡され、その後確定。同7月にDNA型と指紋、顔写真のデータ抹消などを求めて提訴した。
警察庁は「判決内容を精査し、関係機関とも協議しながら対応を検討していく」とのコメントを出した。
[時事通信社]
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