2024-08-29 23:10スポーツ

雪辱に燃え、つかんだ1勝=渡辺監督代行「長かった」―プロ野球・西武

1回、先制2ランを放った西武の佐藤龍=29日、ゾゾマリン

 今季17戦目にしてロッテ戦初勝利。「長かったな」。雨にぬれた渡辺監督代行の言葉に実感がこもった。
 終盤に畳み掛け、スコアを見れば快勝。しかし、一回に佐藤龍の2ランで先制した後はなかなか追加点が奪えない苦しい展開だった。延長十二回の末、サヨナラ負けした前夜とも重なったが、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。六回、2死から山村が四球で出塁すると、蛭間、古賀の連続二塁打で2点を加えた。
 だが、その直後の守備で試練が待っていた。好投していた渡辺が右足首に打球を受けて交代。一発出れば1点差に迫られる2死一、三塁のピンチで打席にはポランコ。緊急登板した佐藤隼は、ブルペンでの準備はわずか8球だったが「相性はいい。自信を持って投げた」。冷静にスライダーで一ゴロに仕留めた。その後は前日暴投で失点した平良、ボーも無失点で切り抜け、勝利に貢献した。
 監督代行は試合後、ロッテに苦戦してきたことに「本当はあってはならないこと」と改めて語った。主将の源田は「ロッテ戦はまだある。残り(8試合)全部勝てるようにする」と言い切った。クライマックスシリーズ進出という目標が断たれつつある中、雪辱に燃えるのも悪くない。
[時事通信社]

6回、2点二塁打を放つ西武の古賀=29日、ゾゾマリン
力投する西武の平良=29日、ゾゾマリン

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