2024-08-26 21:46政治

中国軍機が領空侵犯=2分間、防衛省が初確認―厳重に抗議・長崎県沖

中国軍機の領空侵犯

 防衛省統合幕僚監部は26日、中国軍のY9情報収集機1機が同日午前11時29~31分ごろ、長崎県男女群島沖の上空を領空侵犯したと発表した。中国軍機による領空侵犯を確認したのは初めてという。同省は中国側の意図などについて「分析中」としている。
 外務省の岡野正敬事務次官は同日午後、中国の施泳駐日臨時代理大使を同省に呼び出し、厳重に抗議。再発防止を強く要請した。施氏は本国に報告すると述べたという。
 防衛省によると、中国軍機は男女群島の南方に飛来し、午前10時40分ごろに旋回飛行を開始。領空侵犯後も付近で旋回を繰り返し、午後1時15分ごろに飛び去った。
 航空自衛隊のF2、F15戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応。無線で警告などを実施し、英語と中国語で飛行経路の変更や退去を呼び掛けた。 
 同省によると、中国による領空侵犯は2012年12月、当時の中国国家海洋局所属機が沖縄県・尖閣諸島沖の日本の領空を飛行した事例がある。17年5月には、中国海警局の公船が尖閣諸島沖で小型無人機(ドローン)を飛行させたが、軍用機による領空侵犯はこれまで確認されていなかった。

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