山口、声援背に栄冠=パリの失意から3週間―バドミントン・ジャパンOP
パリ五輪で準々決勝敗退の失意を味わってから約3週間。モチベーションの維持が難しく、山口が「1回戦で負けてもおかしくない」と覚悟した今大会だった。何とかたどり着いた決勝を、最高の内容で締めくくった。
「楽しもう」との思いで攻めの姿勢を貫いた。相手を前後左右に揺さぶり、第1ゲームを21―11で先取。第2ゲームも同様の試合運びで21―10で奪い、「自分から積極的にプレーして主導権を握れた」。試合中はたびたび笑顔を見せた。
ジャパン・オープンで初優勝したのは16歳だった2013年。そこからトップ選手として認知されるようになった山口を、ファンが大声援で後押しした。試合前から「茜コール」で会場が沸き、「うれしくて泣きそうな気持ちになった」と言う。
五輪でのメダル獲得を長く期待されながら、パリまで3大会続けて8強止まり。31歳になる次のロサンゼルス五輪はまだ見えていない。「自分の気持ちと向き合っているところ。来年についても分からない」。第一線で戦える力は十分にあると示した。エースはしばし熟考する。
[時事通信社]
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