オリックスの太田、「執念で」均衡破る=復帰3戦目で決勝打―プロ野球
3試合続けて、両チームともにホームが遠い展開。1点が勝負を左右する中、オリックスの太田が七回に決勝打を放った。けがから復帰したヒーローは「皆さんの前でプレーができて幸せ」。お立ち台で声を弾ませた。
毎回安打を放ちながらロッテの種市を打ち崩せない。歯がゆい雰囲気を一振りで変えた。七回2死三塁で、2球目のスライダーに反応。ライナー性の強い打球は、飛びついた中堅手のグラブに一度は収まったものの、こぼれた。均衡を破る二塁打となり、「捕られたと思った。執念で打った」。チームは直近5試合で計2得点で、自らも24日は好機で4度凡退。苦しんだ分、歓喜に沸くベンチに拳を突き上げた。
7月21日の前半戦最終戦で右かかとを負傷。主力に定着しつつある中での離脱に悔しい思いを持ちながら、バットは振り続けた。「感覚は鈍らせないように。自分のスタイルを変えずにやってきた」。順調に回復して今月23日に1軍合流。復帰3戦目で結果を残した。
5位から巻き返しを図るシーズン最終盤。太田は「大事な試合しかない。無駄にすることがないように全力でやりたい」。チーム全員の気持ちを代弁した。
[時事通信社]
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