大谷、劇的アーチで偉業=「50、50」も視野―米大リーグ
劇的な幕切れに本拠地が熱狂に包まれた。3―3で迎えた九回2死満塁。ドジャースの大谷が制球に苦しむ左腕ポシェの初球のスライダーを迷わず振り抜いた。自身初のサヨナラ本塁打がグランドスラムだ。
大リーグ史上6人目となるシーズンの「40本塁打、40盗塁」を達成し、「もちろんうれしい。何より勝てたこと、最後に打てたことがドジャースに来て今のところ、一番の思い出になっている」と声を弾ませた。ヒーローインタビューでは同僚に大量の水をかけられ、絶叫しながら満面の笑み。客席からは自然と「MVP」コールが沸き起こった。
「39本塁打、39盗塁」で迎えた一戦。遊撃内野安打で出た四回に二盗を決め、自身初の40盗塁をマークした。日本選手ではイチロー(マリナーズなど)以来2人目。あとは本塁打が出ればという状況だった。8月は調子を落としていたが、「ここ数日は(ボールの)見え方がいい」と自信もあった。
出場126試合での到達は史上最速で、今季はまだ30試合以上残っている。史上初の「50本塁打、50盗塁」について、ロバーツ監督は「翔平なら可能だ」と期待を込める。
大谷は「もちろんその数が増えるということは、勝つ確率も高くなってくる。ここから大事な試合も多いので頑張りたい」。改めて勝利への強い意欲を示した。 (ロサンゼルス時事)
[時事通信社]
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