大谷にパワーとスピードの勲章=長打力健在、今季は盗塁急増―米大リーグ
ドジャースの大谷がメジャーの歴史で5人しか達成者がいない快挙を成し遂げた。「40本塁打、40盗塁」はパワーとスピードを兼ね備えた選手しか到達できない勲章と言える。
8月3日のアスレチックス戦で3盗塁をマークし、日本選手で初の「30本塁打、30盗塁」をクリアした。大リーグ公式サイトによれば、出場108試合目での到達は史上3番目の速さ。その後も着実に数字を伸ばしていった。
エンゼルスに所属した昨季は44本で初の本塁打王に輝いた。チームが変わった今季もその長打力は健在。一方で特筆すべきは盗塁数の急増で、自己最多だった2021年の26個を早々に上回った。盗塁失敗はわずか4回。成功率も極めて高い。
「自信のある時しか走っていない。高い確率でセーフになる時に行っている。後ろにいい打者が多いし、そこまで無理する必要はない」。6月から1番打者を務める中、積極性と確かな状況判断で数を積み重ねてきた。
開幕前から負荷をかけたダッシュやスタートの切り方の練習に精力的に取り組んだ。昨年9月の右肘手術の影響で今季は打者に専念。投打の二刀流で出場を続けるシーズンより体力面で余裕があったことも、盗塁増の背景にありそうだ。 (ロサンゼルス時事)
[時事通信社]
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