イスラエル軍、ファタハ幹部を殺害 レバノン南部で
【サイダ(レバノン)AFP=時事】イスラエル軍は21日、レバノン領内を攻撃し、パレスチナ自治政府の主流派ファタハの幹部を殺害した。ファタハ側は、イスラエルが「中東で全面戦争」を引き起こそうとしていると非難した。≪写真は、レバノン南部サイダ〈シドン〉で、イスラエル軍の攻撃を受け炎上している車に放水する人々≫
ファタハは、レバノン南部サイダ(シドン)でハリル・マクダ氏が殺害されたとしている。同国における軍事部門の「幹部の一人」だという。
イスラエルはマクダ氏について、イスラエル占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸への「攻撃や武器密輸を指揮」していたほか、イラン軍と協力していたと主張している。
同自治区ガザ地区で今回の紛争が始まって以来、イスラエルがファタハ幹部を標的にしたのは初めて。ファタハの最高意思決定機関である中央委員会のメンバー、タウフィク・ティラウィ氏はAFPに対し、マクダ氏の殺害は「暗殺」だと主張。「イスラエルが中東で全面戦争を引き起こそうとしていることの新たな証拠だ」と非難した。【翻訳編集AFPBBNews】
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