元大学生、強盗致死罪否認=狛江事件の初公判―東京地裁支部
全国で相次いだ広域強盗のうち、昨年1月に東京都狛江市で高齢女性が死亡した事件の実行役として強盗致死罪などに問われた元大学生、中西一晟被告(21)の裁判員裁判の初公判が21日、東京地裁立川支部(杉山正明裁判長)であった。同被告は強盗を認める一方、女性を死亡させたことについては否認した。
狛江事件で公判が開かれるのは初めて。中西被告は事件当時19歳だったが、実名報道が可能な「特定少年」に当たるとして起訴時に氏名が公表された。
検察側は冒頭陳述で、中西被告は闇バイトを通じ、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で指示役から強盗の手順の説明を受けたと指摘。宅配業者を装って女性宅に押し入り、自身が購入した結束バンドで女性の両手を縛って体を押さえており、暴力を伴う計画と理解していたと述べた。
弁護側は、女性をバールで殴ったのは別の実行役2人で中西被告は共謀していないと主張し、強盗致死罪の成立を否定した。
[時事通信社]
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