2024-08-20 22:53スポーツ

才木、連敗止める力投＝初の２桁勝利に到達―プロ野球・阪神

力投する阪神先発の才木＝２０日、京セラドーム

　七回２死から連続四球で招いたピンチを１５１キロで左飛に仕留めて切り抜けると、阪神の才木は何度も右拳を握った。７回無失点に抑え、８年目で初の２桁勝利となる１０勝目。「何が何でも勝てるようにと思っていた。いい投球ができた」と一息ついた。
　一回に３点の援護をもらったが、「０―０の気持ちで思い切っていこう」と気を引き締めた。その後は力強い直球と切れのある変化球で安定した投球。スコアボードにゼロを刻み、「勝ったとしても、２点を取られたとかなら話は変わってくる。ゼロでいけたのは大きい」とうなずいた。
　前回登板では勝ち投手の権利を得る目前の五回に４点を失い、味方の援護をふいにした。後半戦は思うような投球ができず苦しんでいるが、「せっかく投げるんだったら、楽しんで投げないと」と前向きに捉え、この１週間調整してきた。
　チームは連敗を３で止め、５カードぶりに初戦を制した。「次、その次の試合が大事。しっかり投げられるように準備していけたら」と才木。首位を走る広島を追うためにも、まだまだ歩みは止めない。　
［時事通信社］

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