丹羽、生きた強気の攻め=チーム初の甲子園2勝―高校野球・岡山学芸館
救援登板した1回戦とは違う真っさらなマウンドに、岡山学芸館の丹羽は心が躍っていた。「自分が目指してきた最高の場所。やってやろうという気持ちだった」。初戦で8得点を奪った掛川西打線を6安打完封し、チームを初の甲子園1大会2勝に導いた。
一回に相手打者の反応から外角を狙ってきていると感じ、「内角を強気にいこう」と配球を切り替えたことが奏功。その後は持ち味と自負する変化球を駆使し、ゼロを並べた。試合中には1回戦で好投したダブルエースの一角、沖田からの助言も生きたといい、「ベンチから『気持ち、気持ち』と声を掛けてくれ、背中を押してくれた」と感謝を忘れなかった。
2019年に夏の甲子園に出場した兄の淳平さんに憧れ、岡山学芸館への進学を選んだ。「目指すなら同じところで兄を超えよう」。1勝した同年を上回る新しい歴史を刻んだが、「ベスト8以上を掲げてやっている。ここからが本当の勝負」とまだまだ満足していない。
聖カタリナ学園(愛媛)との1回戦に続き、2試合連続の零封勝ち。「(岡山)学芸館の粘りの野球ができている。ここからも粘りの野球を貫きたい」と丹羽。チームが誇るダブルエースを中心に、さらに上を目指す。
[時事通信社]
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