2024-08-11 07:59スポーツ

価値ある入賞、メダルは遠く=日本、力尽くしてアジア新―1600リレー〔五輪〕

男子1600メートルリレー決勝、第1走者の中島佑気ジョセフ(左)からバトンを受け取る第2走者の川端魁人(中央)=10日、サンドニ

 男子1600メートルリレーの日本は、決勝に向けたミーティングで目標を設定した。「2分58秒50以内のアジア新記録でメダル獲得」。タイムは見事にクリアしたが、表彰台への見通しは甘かった。
 4人は歌舞伎のポーズで入場。1走の中島は9チーム中7番手で流れをつくれず、2走の川端で順位が一つ後退。3走の佐藤風も巻き返せず、8番手でアンカーへ。佐藤拳は「3位以内で帰ってくる」と強気で追い上げ、予選より1秒近くラップタイムを短縮する力走で6位に。力を出し切った4人は抱き合った。
 予選で出した日本記録を1秒以上も塗り替え、アジア新の2分58秒33。2016年リオデジャネイロ大会なら3位に相当する記録だが、今回は3位英国に2秒50及ばなかった。中島は「目指していた順位ではないので悔しい。個人の力を上げなきゃいけない」と個の実力差を痛感した。
 メンバーのうち3人は個人400メートルの敗者復活戦を棄権し、リレーに集中。20年ぶりの入賞で価値ある一歩は踏み出した。佐藤風は「やっと開いた道を次の五輪でメダルにつなげるために、4年間を大事にしたい」。佐藤拳は「メダルを取るまで悔しさは晴れない」と決意を新たにした。 (時事)
[時事通信社]

男子1600メートルリレー決勝を終えた(右から)佐藤風雅、中島佑気ジョセフ、川端魁人、佐藤拳太郎=10日、サンドニ
男子1600メートルリレー決勝、第2走者の川端魁人(左端)からバトンを受け取る第3走者の佐藤風雅(左から2人目)=10日、サンドニ

最新ニュース

写真特集

最新動画