2024-08-10 06:50スポーツ

山下、メダルへ前進＝日本女王の落ち着き―ゴルフ〔五輪〕

女子第３ラウンドの６番、ティーショットを放ち、ボールの行方を見る山下美夢有＝９日、ギュヤンクール

　前半はチャンスを外しても粘り強くプレーし続けた山下が、トップとの差を縮めていった。日本ツアーの女王は海外メジャーを何度も勝った選手のような落ち着きだった。
　風が強く、上位の選手でも池や深いラフに入れてボギーやダブルボギーをたたいて苦戦。その中でほとんどフェアウエーを外さず、ノーボギーで回る安定感が際立った。「ショットは素振りと同じように打てて、左右のぶれが少なかった」とさらりと言った。
　ギャラリーから大声援や歌で応援される地元フランスのブティエと同組だったが、いつもの淡々としたペースや顔色は変わらなかった。「落ち着いてプレーできたというか、楽しく回れたかな」
　上位陣は後半に伸ばしてきたが、山下も４バーディーのうちの三つが後半。１０番は第２打がグリーンで跳ねてカップに入りかけ、短いパットを悠々と決めた。１５番では７メートルをねじ込み、パー５の１８番は２日目と同じく精度の高い第３打でチャンスにつけてスコアを伸ばした。
　ツアー大会と異なり賞金はなく、４位以下は全て同じ。「やっぱりメダルというのは特別。日本に持って帰りたい」。笑みを浮かべつつ意気込みを示した。　（時事）
［時事通信社］

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