動じない玉井=難なく2位通過―飛び込み〔五輪〕
間もなく玉井の2回目という場面で会場がざわついた。男子高飛び込み予選。楊昊(中国)が逆立ちから始める技で失敗してやり直し。自分の出番までに間ができた。
「体が動いていたのに(リズムが変わって)無駄になってしまう」との心配が頭をよぎったが、「やってきたことを振り返り、体を動かしながら待った」。
このタイミングで回ってきた中、自身が繰り出すのは「苦手意識が強く、一番高い壁」という「後ろ宙返り3回半えび型」。2021年東京五輪予選では43点台だったダイブを決めて88.20点をマーク。「一番安定しなくてすごく苦労した」という関門を超えた。
東京大会は14歳で7位入賞。その後に挑んだ2度の世界選手権で、この種目の日本勢初のメダリストという快挙と、腰痛による途中棄権という試練を経てパリの舞台に来た。
「東京の時は(試合中に)どうしたらいいのか分からなかった」という17歳。そこからの3年で培った経験の一端を披露し、難なく2位で準決勝に進んだ。 (時事)
[時事通信社]
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