「全ての国民のために」=民主正副候補、本格始動―激戦州で遊説・米大統領選
【フィラデルフィア(米東部ペンシルベニア州)時事】11月の米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領(59)は6日、副大統領候補のワルツ・ミネソタ州知事(60)と共に東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで指名後初の選挙集会を開いた。ハリス氏は約1万人の支持者を前に、「当選すれば全ての米国民のために統治する」と約束。共和党候補のトランプ前大統領(78)に勝利する決意を示した。
ハリス、ワルツ両氏は同日、民主党の正副大統領候補に指名され、約90日間の短期決戦が幕を開けた。両氏はペンシルベニアを皮切りに、中西部ウィスコンシン、南部ジョージア、西部アリゾナなど激戦7州を5日間にわたって遊説する。
ハリス氏は「今、私たちは苦労して勝ち取った自由と権利に対する全面的な攻撃を目の当たりにしている」と主張。「トランプ氏らは時計の針を巻き戻そうとしているが、私たちは後戻りしない」と述べ、人工妊娠中絶の権利擁護や銃規制強化に取り組むと誓った。
ワルツ氏も演説で、共和党副大統領候補のバンス上院議員(40)に言及し、「(バンス氏は)トランプ氏の危険な課題を共有している。討論するのが待ち切れない」と挑発した。
各種世論調査によると、ハリス、トランプ両氏の支持率は伯仲し、一部ではハリス氏が上回る結果も出始めた。トランプ氏は、バイデン大統領の撤退からわずか2週間で好スタートを切った民主党陣営を警戒。「史上最も過激な極左コンビ」と攻撃を強めている。
[時事通信社]
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