ナダル、ダブルス敗退でパリ五輪終了 最後のローラン・ギャロスか
【パリAFP=時事】パリ五輪は31日、テニス男子ダブルス準々決勝が行われ、スペインのラファエル・ナダル/カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)組は米国の大会第4シード、レジーブ・ラム/オースティン・クライチェク組に2-6、4-6で敗れた。≪写真は、パリ五輪、テニス男子ダブルス準々決勝。試合に敗れ、コートを後にするスペインのラファエル・ナダル≫
ナダル/アルカラス組は「ナダルカラス」のニックネームで今大会のテニス競技で大きな注目を集め、1、2回戦では観客を沸かせていたが、この日はともにダブルスを主戦場とし、四大大会(グランドスラム)でも優勝経験のあるラム/クライチェクに屈した。
第1セットは第1ゲームを含む2ゲームでブレークを喫すると、第2セットは後のない第10ゲームで3本のブレークポイントを握るなど奮闘したが、最後は2本目のマッチポイントで勝負を決められた。
ナダルにとっては、これが最多14回の全仏オープンを果たしたローラン・ギャロスでの現役最後の試合になる可能性があり、最後はコート・フィリップ・シャトリエ全体から拍手を受けながら退場した。
シングルスでノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた後、五輪が終わってから進退について決断を下すと発言していた中、この日の試合後にこれがローラン・ギャロスでの最後の試合かと問われると、「もしかしたらそうなる。分からない」と答え、「もしこれが最後だったとしたら、忘れられない気持ちと感情を経験できた」「観客の人々は自分がコートにいる間、常に愛とサポートをくれた」と話した。
「自分にとって、特にこの場所でそう感じられるのは非常に特別なんだ。そういう気持ちや感情にさせてくれたすべての人に本当に感謝してもしきれない」
また、この後に控える全米オープンについては「少し時間が必要だが、難しそうに見える」とコメントし、欠場する可能性が高いことを示唆した。
一方のアルカラスは、ナダルとダブルスを組めたことについて「忘れられない経験になった。絶対に一生忘れない。ラファとコートの同じ側でプレーし、学びを得ることができた」と語った。
アルカラスはシングルスでベスト8に勝ち残っており、金メダル獲得の可能性を残している。準々決勝では第9シードのトミー・ポール(米国)と対戦する。【翻訳編集AFPBBNews】
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