書道で伝える能登への思い 愛媛
書道用半紙生産で全国シェアの7割を占める愛媛県四国中央市で、高校生が書道の技術を競う「書道パフォーマンス甲子園」が開かれた。今大会は能登半島地震の復興応援枠として石川県から2校が招待され、生徒らは故郷への思いを表現した。
毎年夏に同市で開かれ、今年で17回目。地方予選を勝ち抜いた21校と復興応援枠2校の計23校が出場した。6分間の持ち時間で、巨大な半紙に作品を描く。音楽に合わせ、踊りや演劇を織り交ぜながら作り上げるのが見どころだ。
復興枠のうち、現在東京都青梅市に拠点を移している日本航空高校石川は、能登へ帰る日を思い描き、飛行機が能登空港へと飛び立つ様子を表現。一方、県立能登高校は断水により、雪で筆を洗って練習する苦労があった。同校3年の橋本紗奈さんは「書道を続けられないと思っていた」と語り、今回の出場を喜んだ。【もぎたて便】
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