持久力強化し挑んだパリ=スケートボード・中山選手〔五輪〕
スケートボード女子ストリートの中山楓奈選手(19)=ムラサキスポーツ=。決勝に進んだものの、表彰台には届かなかった。東京大会の銅メダリストは観客席の声援に感謝しつつ、会場を後にした。
富山市出身の早稲田大1年生。9歳の誕生日プレゼントに買ってもらったスケボーで本格的に取り組むようになり、市内の練習場でこつこつ、地道に滑った。
高校1年時に出場した東京五輪後の3年間で身長が伸びた。昨年からは体力づくりも意識し、それまで取り入れていなかったランニングに注力。持久力を強化した。
父洋志さん(47)によると、以前は緊張すると泣いてしまうこともあったが、「最近は泣かなくなった」といい、精神面にも変化が見られるという。
中山選手の地元にも動きがあった。2023年夏、JR富山駅(同市)近くに、中山選手が監修したスケードボードパークが誕生。中山選手の意見を反映させ、初級者から上級者まで、技術レベルに関係なくスケボーを楽しむことができるよう設計された。
周囲にも支えられ、押しも押されもせぬ選手となった中山選手。洋志さんによると、「高さのあるところでジャンプや回転などの技を見せる『ハンマートリック』が多い」点が特徴という。
スケボー女子ストリートはパリ五輪の代表を決める大会で、日本勢が激しくぶつかり合った。洋志さんは「ここぞという時にハンマートリックを成功させた。とても彼女らしい試合だった」と代表を決めた滑りを振り返っていた。
[時事通信社]
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