バイデン氏「若い世代にバトン渡す時」 撤退表明後初の演説
【ワシントンAFP=時事】米国のジョー・バイデン大統領(81)は24日、大統領選からの撤退表明後初めて国民向けテレビ演説を行い、「若い世代にバトンを渡す時が来た」と述べた。≪写真は、米ホワイトハウスの大統領執務室から国民向けのテレビ演説に臨んだジョー・バイデン大統領≫
プライムタイムに国民に語り掛けたバイデン氏は「私は大統領職を尊んでいる。だが、それ以上にわが国を愛している」「今、危機にある民主主義を守ることは、どんな肩書よりも重要だ」と述べ、分断が深まっている米国社会に対し、憎悪に溺れず民主主義を重んじるよう呼び掛けた。
バイデン氏は新型コロナウイルス感染から回復したばかり。米大統領の権力を象徴する執務室で、自らの業績を静かな声で強調しつつ、前進すべき時が来たことを認めた。
「私は、新しい世代にバトンを渡すことが最善の道だという結論に至った。それがわが国を団結させる最良の方法だ」「新しい声、フレッシュな声、そう、若い声を迎えるべき時と場所は今、ここだ」
さらにバイデン氏は後継として民主党の指名を確実にしたカマラ・ハリス副大統領(59)について「彼女は経験豊富で、タフで、有能だ」と称賛した。
バイデン氏は、11月の大統領選に向けたドナルド・トランプ前大統領との候補者討論会で失態を演じた後、民主党内からの数週間にわたる圧力に屈し、米史上最も遅い段階で大統領選から降りた現職大統領となった。
バイデン氏が大統領として行った国民向けのテレビ演説は4回目。おそらくこれが最後となるだろう。【翻訳編集AFPBBNews】
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