景気判断、据え置き=海外は下方修正、中国停滞で―7月経済報告
政府は25日公表した7月の月例経済報告で、国内の景気判断を「このところ足踏みも見られるが、緩やかに回復している」に据え置いた。物価高で個人消費が力強さを欠く一方、企業収益や雇用情勢などが改善している状況を踏まえた。
一方、海外経済は6月の「持ち直している」から「一部の地域において足踏みが見られるものの、持ち直している」に下方修正。中国で不動産市場の停滞が続き、4~6月期の実質GDP(国内総生産)成長率が鈍化したことなどを反映した。
国内の項目別では、公共投資について、工事の出来高増加を受けて「底堅く推移」から「堅調に推移」に判断を引き上げた。ただ、輸出は「持ち直しの動きに足踏みが見られる」から「おおむね横ばいとなっている」に下方修正。中国の景気減速による工作機械などの需要減が響いた。
企業の業況判断は「改善している」に据え置いたが、ダイハツ工業などの認証不正問題の影響が和らいだため、前月まで記載していた自動車の生産・出荷停止に関する文言を削除した。
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