バイデン氏「次世代にバトン」=残り任期、職務に専念―撤退表明後初の演説
【ワシントン時事】バイデン米大統領(81)は米東部時間24日午後8時(日本時間25日午前9時)、ホワイトハウスの大統領執務室で演説した。11月の大統領選からの撤退について、「前に進むため次世代にバトンを渡すのが最善と判断した。国を結束させる最も良い道だ」と語った。来年1月までの任期を全うし、職務に全力を尽くす考えも示した。
撤退表明後、バイデン氏が自らの考えを国民に語るのは初めて。6月の大統領候補テレビ討論会以降、民主党内からの撤退圧力にさらされたバイデン氏は、再選を目指す個人的野心よりも党の団結を優先させたと強調した。自身の実績は「2期目に値する」と悔しさもにじませつつ、「民主主義の擁護はどんな肩書よりも重要だ」と後進に道を譲る決断に至った理由を説明。「共に民主主義を守ろう」と国民に呼び掛けた。
さらに、大統領としての残り6カ月、経済成長や、個人の自由や権利の保護に取り組むと約束。「米国が強く安全で、自由世界のリーダーであり続けるよう努める」と語り、北大西洋条約機構(NATO)やインド太平洋地域における同盟関係の強化を宣言した。また、パレスチナ自治区ガザでの紛争を終わらせ、中東に平和と安定をもたらす努力を続けるとも語った。
[時事通信社]
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