不同意わいせつ、男性に無罪=「意図認められない」―東京地裁
帰宅中の女性に深夜、わいせつな行為をしようとしてけがをさせたとして、不同意わいせつ致傷罪に問われた無職男性(37)の裁判員裁判の判決が24日、東京地裁であった。向井香津子裁判長は「わいせつの意図は認定できない」として、無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。
男性は昨年9月2日午前2時25分ごろ、東京都品川区の路上で、女性にわいせつ行為をしようと背後から首に腕を巻き付けるなどの暴行を加え、負傷させたとして起訴された。
向井裁判長は、酒に酔った男性がバランスを崩して、しがみ付いた可能性は否定できないと指摘。事件後にインターネットで「都内 レイプ」などと検索したことについても、性被害の申告を恐れたが故の行動として理解できるとし、「わいせつの意図を認めるには合理的な疑いが残る」と結論付けた。
新河隆志・東京地検次席検事の話 判決内容を十分検討して適切に対処したい。
[時事通信社]
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