作業現場の熱中症防げ=猛暑対策グッズ、一堂に―東京
蒸れにくい防護服、首にかけるクーラー―。作業現場での熱中症を防ぐグッズを一堂に集めた「猛暑対策展」(日本能率協会主催)が24日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まった。建設や流通、メーカーなどの担当者らが、猛暑を乗り切る手だてを求めて詰めかけた。26日まで。
10回目となる同展には84社が出展。このうち東レは、耐水性と通気性を両立させた防護服を出品した。東日本大震災時の除染作業が汗と蒸れで過酷だったことを受けて開発。ダイオキシン対策や設備の修繕など、幅広い現場で安全、快適に作業できることを目指す。
富士通ゼネラルのネッククーラーは、首にかけると冷却プレートが頸(けい)動脈を冷やし、効率的に体温を下げるという。来場した建設業の男性は「最近の暑さは今までとは質が違う。もう空調服だけではしのげないので、この製品には魅力を感じる」と話した。
熱交換器を取り扱うMDI(川崎市)は、井戸水を利用する大型除湿冷房機を展示した。会場の気温は26.2度だったが、送風口では13.5度までダウン。排熱がなく、消費電力がエアコンの10分の1で済む省エネ性能も売りだ。
シャープは、市販のペットボトル飲料の中身を、細かい氷の粒子が液体に分散した「アイススラリー」状態にできる冷蔵庫を開発。「深部体温が冷えるので熱中症対策に効果的」とアピールする。
[時事通信社]
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