対決続くかは「米国次第」=トランプ氏演説に反応―北朝鮮
【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、米大統領選に関する論評を配信した。金正恩朝鮮労働党総書記と「仲良くやる」と語るトランプ前大統領が共和党の候補に指名されたことに初めて言及。「米朝対決の秒針が止まるかは米国次第だ」と記し、対話の可能性に含みを持たせた。バイデン大統領には触れなかった。
トランプ氏は大統領在任中の2018~19年に3回の米朝首脳会談を行い、正恩氏と27通の書簡を交換したとされる。しかし19年2月の会談が決裂し、北朝鮮は対米対決路線に転換。バイデン政権の対話の呼び掛けに一切応じていない。
トランプ氏は今月18日の共和党大会での演説で、「多くの核兵器を持つ者と仲良くできるのは良いことだ」と主張。再選を果たせば、直接交渉で北朝鮮の核・ミサイル開発を止める考えを示した。
朝鮮中央通信は、演説に触れた上で、トランプ、正恩両氏の関係に関し「首脳間の個人的な親交を国家間の関係にも反映しようとしたのは事実だが、実質的な肯定的変化はなかった」と指摘。首脳同士の親交と外交政策を切り離す姿勢を示した。
[時事通信社]
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