アフガン不法滞在者の強制送還停止を マララ氏、パキスタンに訴え
【ロンドンAFP=時事】パキスタン出身の人権活動家マララ・ユスフザイ氏が12日、AFPのインタビューに応じた。マララ氏はパキスタン政府に対し、アフガニスタンからの不法滞在者の強制送還をやめるよう訴えた。≪写真は、英ロンドンでAFPのインタビューに応じるマララ・ユスフザイ氏≫
12日はマララ氏の誕生日で、国連はこの日を「マララ・デー」と定めている。マララ氏は2014年、ノーベル平和賞を受賞した。
マララ氏はインタビューで、「パキスタンが国内に拠点を置くアフガン難民を強制送還していることを非常に懸念している。特に女性や少女について深く心配している」と述べた。
パキスタン政府は先に、同国の滞在許可を持つアフガン難民の滞在期間を1年延長する一方で、不法移民を追放する方針を発表した。
同政府は昨年、不法移民に国外退去を命じ、応じなければ逮捕すると表明。それ以来、60万人以上のアフガン人がパキスタンから逃れている。
人権監視団体は、アフガンに送還された一部の人々がタリバンから迫害を受けていると警告している。
マララ氏は「パキスタンが(強制送還)政策を撤回し、アフガニスタンで待ち受けているであろう暗い未来から少女と女性を保護することを望んでいる」と語った。
アフガンは世界で唯一、12歳以上の女子の通学を禁止している。マララ氏は「3年以上も女子教育が禁じられている時代を目の当たりにしているなんて信じられない」と語り、その状況は「衝撃的」だと話した。ただ、「アフガンの活動家のレジリエンス(忍耐力)には敬服する」と付け加えた。
マララ氏はまた、パレスチナ自治区ガザにおける「緊急」停戦を呼び掛けた。ガザで今週、学校4校がイスラエルの空爆を受けたことに触れ、「ガザで多くの学校が爆撃されているのは恐ろしいことだ」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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