バイデン氏会見、評価割れる=失言も「討論会とは別人」―米大統領選
【ワシントン時事】バイデン米大統領の11日の記者会見を巡り、米主要メディアの評価は割れた。ハリス副大統領を「トランプ副大統領」と言い間違えたのは明確な失点だったが、1時間近く記者から浴びせられた質問を乗り切ったことを評価する声もあった。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は「ちょっとした失敗もあったが、約2週間前の討論会とは完全に別人のようだった」と称賛。社説で撤退を要求しているニューヨーク・タイムズ紙も「安定したパフォーマンスを披露した」と評した。
特に外交・安全保障に関するやりとりでは、バイデン氏の安定感が光った。USAトゥデー紙は「対立候補(トランプ前大統領)が決して到達できない深さで問題を明確に把握していた」と論じた。
ただ、CNNテレビは「恐らく多くの人の心を変えることはないだろう。バイデン氏の撤退を望む民主党員は失言に飛びつくことができる」と指摘。CBSテレビも「民主党員を納得させるのに十分だったかは分からない」との見方を示した。
一方、トランプ前大統領はバイデン氏の言い間違いを即座に捉え、SNSで「よくやった、ジョー(バイデン氏)!」と皮肉った。さらにバイデン氏を「ペテン師ジョー」と呼び、「『トランプ錯乱症候群』にかかっている」と挑発した。
[時事通信社]
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