世界人口、2080年代にピーク=103億人、中国は半減
【ニューヨーク時事】国連は「世界人口デー」の11日、世界の人口が2080年代半ばに103億人でピークを迎え、今世紀中に減少に転じるとの推計を発表した。中国の近年の出生率が想定を下回ったことなどから、従来の予測よりもピークの人口が少なく、早く到達する見通しとなった。
現在の世界の人口は約82億人で、今後60年でさらに20億人増加する。その後徐々に減少し、2100年ごろには102億人となる見込み。日本や中国、ドイツ、ロシアなど63カ国・地域は今年までにピークに達した。
現在、世界2位の約14億2000万人を抱える中国は、今世紀末には約6億3000万人と半減する。日本は今後30年で2100万人減り、減少幅は中国に次ぐ大きさだという。
世界1位のインドは60年代前半まで増加を続け、ピーク時は17億人に達する見込み。今世紀末時点で人口の多い10カ国は順に、インド、中国、パキスタン、ナイジェリア、コンゴ(旧ザイール)、米国、エチオピア、インドネシア、タンザニア、バングラデシュとなる見通し。
[時事通信社]
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