バイデン氏、選挙戦継続誓う=「トランプ副大統領」言い間違いも―撤退圧力の中、注目の会見・米
【ワシントン時事】バイデン米大統領(81)は11日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議閉幕を受け、ワシントン市内で単独記者会見を開いた。民主党内から大統領選撤退の圧力が高まる中、「私が大統領に最も適任だ」と改めて選挙戦継続の意思を表明。ただ、ハリス副大統領を「トランプ副大統領」と呼ぶなど、重要な場面で言い間違いや言いよどみが目立った。
バイデン氏は「後継候補」に取り沙汰されるハリス氏の能力を問われた際、「彼女に大統領になる資格があると思わなければ、『トランプ副大統領』を選んでいなかっただろう」と答えた。
会見では、バイデン氏が活力ある姿を示し、再選してさらに4年間の職務に耐え得ると証明できるかが焦点になった。ただ、同氏は会見に先立ち、NATO首脳会議の関連会合でもウクライナのゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と言い間違えるミスを犯しており、高齢不安を十分払拭できたかどうかは不透明だ。
会見は約1時間に及んだ。去就に関する厳しい質問が相次いだのに対し、「私は進み続ける」と強調。「レガシー(遺産)のためではなく、仕事をやり遂げるためだ」と説明した。各地に足を運び、党内の懸念解消に努める考えも示した。
[時事通信社]
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