「指揮官」は大学4年生=J1町田撃破の筑波大―天皇杯サッカー
プロもアマも参加するサッカー天皇杯全日本選手権は、番狂わせが醍醐味(だいごみ)の一つ。今大会で注目を集めるのが、2回戦でJ1首位の町田を撃破した筑波大だ。10日の3回戦では、大学OBの井原正巳監督率いるJ1柏に挑む。
今年からチームの実質的な指揮を執るのは、4年生の戸田伊吹ヘッドコーチ(HC)。柏の下部組織出身だが、「プロとしてやっていく光が全く見えなかった」。1年生から公式戦に出場する実力がありながら、指導者への転身を決意。2年生で学生コーチとなった。
6月12日の町田戦では分析スタッフと弱点をあぶり出し、5バックも併用する変則布陣を採用。「切り札を置いておかないとじり貧になる」との小井土正亮監督の助言で、J1磐田に加入予定の角昂志郎を後半途中に送り込んだ策もはまった。
後半終了間際に10人になった相手から同点ゴール。PK戦での勝利へつなげた。歴戦の黒田剛監督率いる町田を相手に、戸田HCは公式戦11戦目とは思えぬ堂々とした采配を見せた。「単純に楽しかった。サッカーってこれだなって」
試合メンバーを選考する立場上、同期生ら「選手」とは食事に行く機会を断つなど一線を画す日々だ。その姿を含め、小井土監督は「指導者として一流になって食べていくという意志の固さが違う」と感心する。
柏には下部組織時代の同期、GK佐々木雅士のほか、戸嶋祥郎ら大学の先輩もいる。「だからこそ勝ちたい。チャンスはある」。三笘薫(ブライトン)らを擁し、16強入りした2017年の再現を狙う。
[時事通信社]
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