各候補者が最後の訴え=都知事選、7日投開票
任期満了に伴う東京都知事選は7日、投開票される。選挙戦最終日となった6日、各候補者は人が多く集まる繁華街や駅前で演説を行い、有権者への最後の訴えに力を込めた。
立候補しているのは、3選を目指す現職の小池百合子氏(71)、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)、前参院議員の蓮舫氏(56)ら過去最多の計56人。
中央区銀座の街頭でマイクを握った小池氏は「1期目には行財政改革、2期目にはチルドレンファーストの取り組みを進めた」と実績を強調。「子育てしやすい、教育が受けやすい東京にしたい」と語り、引き続き少子化対策に注力する姿勢を強くアピールした。
東急自由が丘駅前で演説した蓮舫氏は「若者が経済的理由で人生の選択肢が狭められている」と、現役世代の所得向上の必要性を主張。「賃金を増やし、負担を減らすために税金を使いたい」と声を張り上げた。
石丸氏は若者が集まるJR渋谷駅前で演説。知名度向上のため、最終日も自己紹介から始めた。聴衆を前に「(都民が)目を離せば、利権政治やばらまき事業が始まる」と力説し、住民が興味を持てる都政実現を訴えた。
JR池袋駅前で演説した田母神氏は、小池都政を「風通しが悪い」などと批判。人工知能(AI)を使った目安箱を設置し、都民の意見を反映させる仕組みをつくると呼び掛けた。
7日には、都内9選挙区(欠員各1)で都議補選の投開票も行われる。
[時事通信社]
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