「いじめ放置し続けた」=中1自殺で両親が市提訴―札幌地裁
札幌市の市立中学1年の女子生徒=当時(12)=が2021年10月に自殺した問題で、両親が5日、小学校の担任らがいじめの訴えを放置し続けたため自殺したなどとして、市に約6480万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。
両親は訴状で、女子生徒へのいじめが小学5年時から2年以上続いていたとした上で、「学級担任は女子生徒から複数回相談されたのに放置し続けた」などと主張。女子生徒が6年生の時に屋上から飛び降りようした際も、「いたずら」として処理したと訴えている。
女子生徒の自殺を巡る市教育委員会の第三者委員会は調査報告書で「いじめがなければ自殺はなかった」と結論付け、「適切に対応していれば防ぐことができた可能性は十分にある」と指摘している。
両親は提訴後、コメントを発表。父親は「学校の先生や市教委は、責任を自覚し償ってほしい」とし、母親は「誰も助けてくれなかったことで、どれだけ娘が悩み苦しんでいたかと思うと悔しい」と訴えた。
秋元克広札幌市長の話 訴状が届いたら内容を確認して対応を検討する。
[時事通信社]
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