2024-06-28 05:19社会

内縁夫から「あいつら消す」=逮捕の長女、殺害計画把握か―那須2遺体

警視庁大崎署から移送される宝島真奈美容疑者(右)=27日、東京都品川区

 栃木県那須町で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、夫妻の長女で会社役員の宝島真奈美容疑者(31)=殺人容疑で逮捕=に、内縁の夫で事件を首謀したとされる関根誠端容疑者(32)=同容疑で再逮捕=から「あいつら消してやる」とメッセージが送られていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。
 警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、真奈美容疑者が事件の計画を事前に知っていたとみて、詳しい経緯や役割などを調べている。
 捜査関係者によると、真奈美容疑者は関根容疑者から「あいつら消してやる」「ここで歩けなくさせてやる」などのメッセージを受け取っていた。殺害された会社役員宝島龍太郎さん(55)と幸子さん(56)夫妻を指しているとみられる。
 両容疑者は学生時代に一時交際。数年前から再び交際を始め、関根容疑者は龍太郎さんの会社でマネジャーとして働くようになった。夫妻が経営する飲食店十数店舗のうち、数店舗の管理を任されたが、その後、経営方針を巡り、夫妻と対立を深めた。
 真奈美容疑者は1月、夫妻の会社の取締役を辞任しており、両容疑者と夫妻の関係はその頃に悪化したとみられる。関根容疑者は3月下旬、知人の男性に「消してほしい人がいる」と持ち掛け、断られていた。
 真奈美容疑者は事件後の5月に夫妻の会社に代表取締役として復帰した。捜査本部は経営を巡るトラブルが動機とみて調べている。 
[時事通信社]

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