「希望が持てるような世界に」=未来の平和に期待―平和の詩朗読の18歳・沖縄慰霊の日
沖縄「慰霊の日」追悼式では、県立宮古高校(宮古島市)3年の仲間友佑さん(18)が、平和の詩「これから」を朗読した。現在も世界各地で戦争が起きていることに胸を痛め、「希望が持てるような世界にするためにこれからも祈り続けたい」と語っていた。
仲間さんの祖父母は戦後生まれで、体験者などから話を聞く機会はめったにないという。それでも、近年、テレビなどで戦争の映像を目にする機会が増え、「怒りを感じるようになった」と話す。
普段から詩などの創作活動をしているという仲間さん。平和の詩の募集を知り、自分の表現を見てもらいたいとの思いもあって、応募を決めた。題名の「これから」には、平和に対して祈り続け、希望が持てるような世界になってほしいとの意味を込めたという。
世界に目を向けると、戦争はまだまだ続いている。「自分ができることは祈ることだ」。そう語る仲間さんは沖縄戦の特徴として、集団自決を挙げ、「死ぬはずのない人が死んでしまった」と声を落とす。詩でも悲惨な状況を表現した。「泣く我が子を殺すしかなかった/一家で死ぬしかなかった/誰かが始めた争いで」
自身のこれからについて問われると、「宮古島のために働きたい」と応え、「語り部もできるならやってみたい。戦争がいかに駄目かということを伝えていきたい」と力強く話した。
[時事通信社]
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