2024-06-13 23:06社会

夫妻殺害容疑で首謀者ら2人再逮捕へ=6人共謀か、捜査に節目―那須2遺体

那須2遺体事件の容疑者らの関係性紙面化推奨サイズ:79×83ミリ(2段カラー)

 栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は殺人容疑で、夫妻の長女の内縁の夫で、首謀者とみられる会社役員関根誠端容疑者(32)と、殺害現場とされる空き家を管理していた不動産会社役員前田亮容疑者(36)=いずれも死体遺棄と死体損壊の罪で起訴=を14日に再逮捕する方針を固めた。
 既に逮捕された実行役や指示役ら4人を含め、事件に関与したとされる6人が全員、殺人容疑で立件されることになり、一連の捜査は大きな節目を迎える。 
 捜査関係者によると、関根、前田両容疑者は4月15日夜~16日未明、東京都品川区東五反田の空き家ガレージで、首を絞めるなどして会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)を殺害した疑いが持たれている。
 関根容疑者は夫妻の長女と数年前から交際し、夫妻が経営する東京・上野の飲食店十数店舗のうち、数店舗の管理を任されていた。
 一方で2月下旬、上野署を訪れて「夫妻の店は不法就労助長の疑いがある」「脱税している」などと情報提供。3月下旬には知人の男性に「消してほしい人がいる」と持ち掛け、断られていた。
 捜査本部は夫妻への不満を募らせた関根容疑者が、知人の職業不詳佐々木光容疑者(28)や建設業平山綾拳容疑者(25)を介し、実行役に夫妻の殺害と遺体処理を依頼したとみている。
 前田容疑者は関根容疑者の十数年来の友人で、夫妻とも取引関係にあった。夫妻は殺害される直前、両容疑者と共に物件の下見をした後、前田容疑者の運転するレンタカーで空き家に向かったとされる。
 事件を巡っては、これまでに実行役や仲介役、指示役とされる男4人が死体損壊罪などで起訴、殺人容疑で再逮捕されている。

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