2024-05-31 16:53World eye

仏公式晩さん会のメニュー4000枚、競売へ

【パリAFP=時事】フランス・パリでこのほど、150年間の外交や料理の歴史を垣間見ることができる、公式晩さん会のメニューのコレクションが披露された。コレクションは各国の王族、国家元首から独裁者を招待した際のものなど4000枚以上あり、31日に競売にかけられる。≪写真は、仏ベルサイユ宮殿でチャールズ英国王を招いて開かれた晩さん会で、スピーチをするエマニュエル・マクロン仏大統領≫
 最も古いのは1868年にナポレオン3世が開いた食事会のもので、当時のワインの染みも残っている。
 コレクションにはジョン・F・ケネディ、ネルソン・マンデラ、イラクのサダム・フセイン 、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との食事会や、昨年ベルサイユ宮殿で開かれた英国のチャールズ国王のための晩さん会のものなどがある。
 メニューはリヨンのシェフ、クリストフ・マルガン氏が収集してきたもの。競売会社ミロンは、ロットごとの落札価格を10ユーロ~1500ユーロ(約1700円~25万円)と予想している。
 繊細な絹に印刷されたものもあれば、ジミー・カーター米大統領のためのメニューには画家マルク・シャガールによるリトグラフが施されている。
 メニューからは外交イベントの準備の複雑さもうかがい知ることができる。
 料理の最終的な決定権は大統領にあるが、賓客の好みに合わせて試行錯誤が繰り返される。【翻訳編集AFPBBNews】

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