イスラエル、ICJ命令後もラファ攻撃継続
【ラファ(パレスチナ自治区)AFP=時事】イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファへの攻撃停止命令が国際司法裁判所(ICJ)によって出されたにもかかわらず、26日朝も同地への攻撃を続けた。≪写真は、イスラエル軍の爆撃を受け立ち上る煙。パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファで≫
イスラエルの軍事作戦が「ジェノサイド(集団殺害)」に相当すると主張する南アフリカが提起した訴訟で、ICJは24日、イスラエルにラファへの攻撃を停止するよう命令。イスラム組織ハマスに人質解放を求めるとともに、ガザへの人道援助が「妨害されることなく提供」されることも要求した。
ICJの命令には法的拘束力があるが、命令を直接執行する手段はない。
イスラエルはこれを受け、ICJの命令は間違っていると主張。25日と26日朝にもガザ各地で攻撃を続けた。
目撃者とAFP取材班は25日、ラファ、中部デイルアルバラ、ガザ市、北部のジャバリア難民キャンプが攻撃にさらされたと報告した。
一方、ガザに連れ去られた人質とイスラエルが拘束中のパレスチナ人の交換と、戦闘停止に向けた国際的な働きかけが再び見られるものの、休戦交渉の再開については依然、不透明な状況が続いている。
イスラエル政府高官は25日、政府は近日中に停滞している交渉を再開する「意思」があると述べた。
ただ、ハマスの幹部はアルジャジーラに対し、「この件に関して仲介役からは何も知らされていない」と明らかにした。【翻訳編集AFPBBNews】
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