市政資料館、ドラマで注目=名古屋市〔地域〕
かつて裁判所として使われた名古屋市市政資料館(同市東区)の建物が、NHKの連続テレビ小説「虎に翼」(放送中)のロケ地として、SNS上で注目を集めている。虎に翼は、日本初の女性弁護士の一人として活躍した三淵嘉子さん(1914~84年)をモデルにしたドラマ。三淵さんは判事としても活躍し、1952年から56年まで、実際にこの建物で働いていた。
建物は1922年完成で、79年まで裁判所として使われた。歴史的建築物を後世に残そうと同市が補修を実施し、89年に市政資料館として再出発した。ドラマでは、同館のシンボルとなっている中央階段などが登場する。館内には当時の法廷を再現した部屋もあるが、川口輝佳副館長によると、広い法廷ではないため、ここでのロケは行われなかったという。
ドラマの効果は、入館者数にも表れている。放送が始まった今年4月1日から5月19日までの来館者数は約2万6200人と、昨年同時期の2倍超。川口副館長は「市政の歩みにも興味を持ってもらいたい」と期待を寄せる。入館は無料。
[時事通信社]
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